お元気にお過ごしですか。三郷教会の持田浩次です。
その昔アブラハムは、甥のロトと一緒に神様が約束された土地にやってきました。神様が祝福してくださったので、アブラハムの家畜も、ロトの家畜も増えていきました。
そのため、一緒に暮らすには場所が狭くなり、アブラハムの羊飼いたちと、ロトの羊飼いたちのけんかがおこり始めました。
アブラハムは神様に祈ってから、ロトに言いました。「わたしたちは親類どうしだ。わたしとあなたの間ではもちろん、お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。ここで別れようではないか。あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」と提案しました。
アブラハムは土地を選ぶ権利をロトに譲りました。アブラハムは自分が得をしようとは考えませんでした。ロトのことを大切にしていたし、きっと神様が一番良いように導いてくださると信じていたのです。
ロトは土地を見渡しました。そして、緑が豊かで住みやすそうな場所を選びました。こうしてアブラハムは、自分の利益を求めず、ロトを大切にしました。愛することは自分の利益を求めず、相手や人の利益を優先することです。そうすることで、神様は相手だけでなく、自分も幸せにしてくださいます。
今日の聖書の言葉
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。」コリントの信徒への手紙1 13章4節と5節