いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
旧約聖書の創世記では、神様が言葉によって世界を整えていく様子が描かれております。
「あれ」というお言葉を受けて、実際にこの地上において変化がおきます。その中にこのような言葉があります。
「地は草を芽生えさせよ」。
ここでは神様は被造物である「地面」に命令されているという事であり、また「地面」は、その神様のご命令に従っています。これは一見神話的なことを語っているように思われます。けれども、このことは、とても大切なことを私たちに知らせているのではないでしょうか。
神様は造られたものに命令をされ、造られたものが、神様のご命令に従ってそれを完成させていくという、いわば命令と服従という関係がそこに現れています。
その場合に、神様のご命令は、それを喜んで実行する、造られたもののあり方において、具体的な形をとっていきます。私たちが、自然を見て、美しいと感じますその背後に、この関係があるとしたらどうでしょうか。自然の美、と思って眺めております景色のその背後に、神様のご命令がある、ということです。
それは単に景色だけではなく、現代の私たちを取り囲む自然環境、様々な自然と向き合う仕事とその成果。例えば、農業もまた、神様のご支配とご命令の中にあるということです。たとえ私たちがその事について目がふさがれていたとしても、こちらに事実があると聖書は語ります。