いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師、小峯明です。今日の御言葉は、創世記13章の9節です。
「あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」
神様の助けによって、アブラムとサライはファラオから貰った沢山の持ち物を携えて、再びエジプトからカナンの土地に戻ることができました。その財産は家畜と金銀でした。こうしてアブラムは、以前祭壇を築いて礼拝した場所に戻りました。
今度こそ、神様に示された地での落ちついた生活が始まると思ったでしょう。ところが再び騒動が持ち上がります。甥のロトの使用人とアブラムの使用人との間で、争いが起こりました。ロトも多くの家畜を飼っていたので、アブラムの家畜と餌や水場を巡って対立が生じたのでしょう。
そこでアブラムは、お互い争うのを止めて、別々の場所で生活をしようと提案をしました。
アブラムは自分がロトの親代わりのような関係でしたから、当然アブラムに土地選択の優先権があります。しかし、アブラムはそれをロトに譲りました。
そこでロトは、先に見渡す限り潤っていたヨルダン川の低地一帯を選んで、東に移って行きました。しかしその先には、主に敵対するソドムの町があります。そしてやがてロトはソドムにまで天幕を移すことになります。どこに住むかで、わたしたちの将来も変わって仕舞います。
他方アブラムは、カナン地方に住むことにしました。すると神様が再び、この土地をアブラムの子孫に与えると言われました。
アブラムは神様の約束を信じて、土地の善し悪しを見た目で判断するのではなく、神様の約束を信頼して、カナン地方に住み、祭壇を築いて礼拝を重ねました。アブラムは神様の祝福を信じていたので、我先、と、見た目の損得ではなく、信仰の判断をしたのです。