いかがお過ごしですか。船橋高根教会牧師の小峯明です。
アブラムが、神様の言葉に従って旅立ったのは、75歳の時でした。妻のサライは65歳です。アブラムは後期高齢者になっていました。高齢の夫婦にとって、新しい出発は大きな負担であったかも知れません。若い甥のロトとこれまで蓄えた財産と家畜を世話する人たちと共に、アブラムとサライの夫妻は、「わたしが示す地に行きなさい」との言葉に従って出発しました。
後期高齢者の年代に成りますと、わたしたちも様々なことを考えるでしょう。終の住処をどうしようか。今までの夫婦の生活をいつまで続けることができるだろうか。いずれは体が衰えて、自分たちのことも出来なくなる日が来るかも知れません。わたしたちはいずれにしても、生活環境が変わっていくかも知れません。老人介護施設に行くか、あるいは病院へ移るかも知れません。
しかしながら、神様の言葉を聞いて従う者たちに、神様は最善の道を備えてくださいます。旅立つことにためらいや、恐れや、不安があるかも知れません。この年になって新しい場所での生活が始まる。アブラムとサライは自分たちの年齢も意識したでしょう。しかし第二の人生へと踏み出していきました。
神様の約束を信じて、彼らはすべての財産を携えて旅立ちます。先のことを神様に委ね、神様の約束に信頼して今日一日を過ごしましょう。