ごきげんいかがですか。千葉県八千代市にあります勝田台教会の坂井孝宏です。
私はこの数年、言葉の乱れ、特にインターネットなどで、非常に暴力的な言葉が多く飛び交っていることを、とても心配しています。
「言葉」のもつ殺人力について、旧約聖書の箴言12章18節に、こういう教えがあります。「軽率なひと言が剣のように刺すこともある。知恵ある人の舌は癒す。」
また15章の4節にはこんなふうにあります。「癒しをもたらす舌は命の木。よこしまな舌は気力を砕く。」
まことに人間というのは難しいもので、心が通じ合わないという悲しみを抱えています。細心の配慮のもとに届けられたひと言でさえ、思いがけず相手を傷つけてしまうということもありますね。ましてや「軽率」に放たれたひと言は、取り返しのつかないダメージを与えることがあります。そういう言葉に傷つけられている方が多いかもしれません。そして、傷つけられたからこそ、今度は相手を傷つけてやろうと、剣のような言葉を放ってしまう。私たちは、そんなことを繰り返しているかもしれません。でもそれは、悲しすぎることですね。
イエス様は、そんな悪循環から私たちを解き放とうと、慰めと希望に満ちた命の言葉を与えてくださって、私たちを「癒し」てくださいました。そういう命の言葉を聖書から学び、互いに傷つけあうのではなく、高めあい、癒しあう言葉を語ることができるようになっていきたいと思うのです。
「軽率なひと言が剣のように刺すこともある。知恵ある人の舌は癒す。」(箴言12:18)