ごきげんいかがですか。千葉県八千代市にあります勝田台教会の坂井孝宏です。
私は牧師ですから、言葉ということについてとりわけ感覚を鋭くしていたいと、いつも願っているものですが、最近はいろんな場面で、薄っぺらでその場しのぎの偽りと思えるような言葉をよく耳にして、本当に悲しくなることが、しばしばあります。
言葉の真実ということについて教える、旧約聖書の箴言12章19節の言葉を分かち合いましょう。
「真実を語る唇はいつまでも確かなもの。うそをつく舌は一瞬。」(箴言12:19)
うそをつく舌は一瞬…という、意味深長な言葉ですね。「うそ」の命は短くて、あぶくのように浮かんでは消えていく。そういう「うそ」で塗り固められた人の存在も、同じようなものなのでしょう。
我が家では犬を飼っているのですけれども、「犬はうそをつかないから好きだ」なんて言っていた人がいましたが、人間は「うそ」をつきますし、「うそ」をつけるというところに、人間の賢さがあります。しかし、そのような賢さは、神の栄光をあらわすものではありませんね。
神は、真実な方です。この真実な方の、真実な言葉である聖書に記された、イエス・キリストの真実の愛に触れることで、私たちもまた真実を語ることができるように変えられていきます。
イエス様は私たちを、あぶくのように消えゆく人生の空しさから贖いだしてくださって、いつまでも確かな、永遠の命を与えてくださいます。