いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
主イエスの弟子であるペテロは、人々に主イエスこそメシア、すなわち救い主であると力強く語りました。それを聞いた人たちは心を打たれ、ではどうしたらよいのかと尋ねます。
そこでペテロは「悔い改めて洗礼を受けなさい」と言いました。そして様々に教えて最後にこのように言いました。「邪悪なこの時代から救われなさい」。
これはずいぶんな言い方のように聞こえます。彼は自分の属している時代が邪悪であると言い切っています。
ではいったい何がそれほど悪いのでしょうか。実はこの邪悪という言葉は、曲がっている、とも訳せるそうです。そして、ペテロが属していますイスラエルの人たち、聖書の民にとりまして、最も曲がっていることは、神様が分からなくなることでした。イスラエルの人たちは、神様のことをよく知っていて、何が悪で、何が善であるのか自分たちは良く知っていると思っていたのです。
ところが、ペテロの説教を聞いて、実はそれがよくわかっていなかったことに気づかされたのです。
私たちも、普段自分と自分が暮らす社会を、ごく当たり前のものだと思って暮らしています。しかし、聖書の言葉が語られます時に、心を打たれるということが起こります。そして、それは決して偶然ではありません。その所に、確かに神様の招きがあるからです。
ペテロの話を聞いて心を打たれた人は、3000人もいて、彼らは早速教会をつくったのでした。