いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
主イエスはご復活の後、弟子たちを教えておられました。ある時、弟子たちは尋ねました。「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」。
その頃、イスラエルはローマ帝国に支配されていました。惨めな状態といってよいかもしれません。そこで、何時か強い国、立派な国になってほしいという願いを皆が持っていました。
主イエスのご復活を見た弟子たちもまた、自分たちの目標、自分たちの幸せの条件として、イスラエルが立派に立てなおされることを期待し、主イエスのご復活と国の再建をつなげて考えようとしたようです。それは目に見える世界が、自分たちの希望の通りになることを願うものでした。
しかし、主イエスは「父がご自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない」と言われました。この世界がどうなっていくか、あなたたちは知ることは出来ない、ということです。
けれども、その後で、「あなたがたは聖霊によって力を受ける」とも言われました。この地上において、様々なことが起きて、それは必ずしも願いどおりのことではないとしても、そこで、あなた方はしっかりと生きていくことができる。もう、そのような時が来ている、と主イエスは言われたのです。
世界がどうであれ、まわりの人たちがどうであれ「あなたがたは力を受ける」、これが主イエスの約束です。