いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
今週は、二十世紀で最も重要な、ドイツで作成されたプロテスタント教会の信仰告白、バルメン宣言を学んで来ました。信仰告白とは、神に対する教会の信仰の誓いを文書化したもので、代表例が使徒信条です。
今日は最後の第六条です。要約すると「神のことばは自由であり、従ってその宣教に関する限り教会は自由である」です。イエス・キリストの救いの力は、誰にも阻止できませんし、阻止しようとしてはなりません。国家も、社会も、時に罪深い人間的判断をしてしまう信仰者も。
逆に、国家・社会は教会に、神のことばの宣教に関する限り自由を与え、信仰者もいつもその点を自己吟味すべきです。
ドイツのような、いわゆる「キリスト教国」でも、神のことばの自由が国家により脅かされ、人間の罪によって歪められます。
日本にはクリスチャンが少なく、社会へのキリスト教の影響はごく限られているように見えます。この条文は私たちに関わりないのでしょうか。いいえ、より必要です。
「神のことばの自由」に確信と自信を持たない限り、それを担う日本の教会の宣教の働きは委縮し、キリストは日本社会に浸透しないでしょう。自由とは何も阻止できない力がある、ということです。私たちは、様々なものの前で信仰的に自信喪失しがちです。しかし、みことばは自由です。