おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。
もう2年ほど前になるでしょうか。おもてなし、という言葉が話題になりました。お客様を親切にもてなすということは、とても大切なことですね。特に、大切なお客様でしたら、すこしでもよい思いをしてもらいたいと願います。ひさしぶりにあう家族をもてなすことは、親にとっては喜びです。
時代と国を問わず、もてなすということは大切な美徳のようです。もうだいぶ昔ですが、アブラハムという人がおりました。彼には子供がおらず、妻のサラともども、老年になっていたのです。
そのようなアブラハム夫妻のところに、3人の客が訪れます。アブラハムはこの客人を親切に出迎え、もてなしました。そしてその客は、アブラハムの家をでる際に、あなたがたの間に男の子が生まれる、と予告して、彼らの家を出発しました。
この3人の言葉どおり、高齢のアブラハムの家にイサクという男の子が生まれたのです。
興味深いのは、もてなしの結果、幸せをいただいたのはもてなされた方ではなく、もてなすアブラハムであったということです。それは、こどもが生まれたということからもわかります。
このアブラハム夫妻のエピソードは、もてなし、という与えるという行為が、つまるところ、与えられるということである。そのことを教えてくれているのではないかと思います。