ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あなたは北風と太陽と言うイソップ童話を知っていますか。北風と太陽が道を行く旅人の上着を、どちらが早く脱がせるかで競争するお話です。最初に北風は力一杯冷たい風を旅人に送り、その上着を吹き飛ばそうとしました。しかし、寒さに凍える旅人は決して上着を脱ごうとはしません。一方太陽は、暖かい日差しを旅人に降り注がせます。そして体の中から暖かくなった旅人は、その暑さのために上着を脱ぎ捨ててしまうのです。
昔、ユダヤ人は人を神様に従わせるために、神の戒めに従わなければ人は神様から厳しい裁きを受けると教えていました。ところが、当時の多くの人々は神の裁きを恐れていたため、喜んで神様に従う信仰生活を送ることができませんでした。
一方、救い主イエス様は神様の裁きを受けるはずの私たちに代わって十字架にかかり、その罰をすべて受けてくださいました。ですから私たちはもはや神の裁きを恐れる必要は少しもないのです。その上、イエス様は信じる私たちに天から聖霊なる神様を送って、私たちの心を変え、私たちが喜んで神様に従うことができるようにしてくださるのです。
このようにイエス様は、北風のようなユダヤ人の教えとは違い、太陽と同じように私たちの心を内側から変えてくださる方なのです。
聖書の言葉
「しかし今は、わたしたちは、自分を縛っていた律法に対して死んだ者となり、律法から解放されています。その結果、文字に従う古い生き方ではなく、"霊"に従う新しい生き方で仕えるようになっているのです。」ローマの信徒への手紙7章6節