ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
多くの人が誤解しやすい点ですが、新約聖書を読んでいると、いろいろな場面でイエス様やその弟子達が「聖書はこう言っている」と語っているところがあります。実はここで語られている「聖書」は、私たちが知っている新約聖書のことではありません。なぜなら、イエス様や弟子達が活動していた時代には、まだ新約聖書は完成されていなかったからです。ですから、ここで言われている「聖書」とは旧約聖書のことなのです。そして当時の人々は旧約聖書の言葉を通してイエス様を知り、そのイエス様を信じる者とされたのです。
よく、旧約聖書はユダヤ教の書物で、キリスト教にとって重要ではないと言う人もいます。しかし、それは誤りです。実は旧約聖書の伝えるメッセージの中心は救い主イエスのことなのです。ところが、このイエス様を救い主として受け入れなかったユダヤ人たちは、旧約聖書の内容を勝手に解釈してしまいました。ですからユダヤ人たちは旧約聖書を教えながら、人を掟で縛り、不自由にしてしまったのです。しかし、この旧約聖書もイエス・キリストを通して正しく理解するなら、私たちを自由にし、神様の祝福を受けるようにさせる優れた書物と言えるのです。
イエスの言葉
「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書はわたしについて証しをするものだ。」ヨハネによる福音書5章39節