おはようございます。埼玉県川越教会の木村香です。
キリスト教、というくらいですから、キリストはこの宗教の中心です。もっともお隣の韓国ではキリスト教とはいわないで、イエス教です。古い昔の話ですが日本でも耶蘇教と言いましたね。このイエス・キリストについてのお話です。
イエスというのがお名前、個人名です。イエス様の時代のユダヤには苗字はなくて名前だけ。区別するために、ヨセフの子イエスとか、マリヤの子イエス、と言われました。
キリストは苗字ではなくて、仕事、働きの名前です。例えば木村牧師、というときの牧師にあたります。キリストというお仕事、お働きをなさったイエス様、の意味です。
キリストとはどんな働きなのでしょうか。キリストという言葉は、油注がれた人、という意味です。イエス様より以前のユダヤには、仕事に就くときに頭に油を注がれる、そういう仕事がありました。油、と言っても香りの良い、非常に高価な、香料のようなものです。で、預言者、祭司、王、この三つの仕事だけ、「就職式」に油を使いました。
預言者は神様のことを人々に知らせる働き、祭司は人々の罪を神様にとりなし、赦しをいただく働き、王は神様に代わって人々を守り、導く支配者。いずれも神様との強い関係の中での働きです。油を注がれるというのも、神様からの助け、聖霊をいただくことのしるしとして儀式的に行われました。
イエス様はそういうキリストとしてわたしたちのところに来られたのです。