いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
わたしは自分を紹介するときに、「東京生まれのあちこち育ち」と言っています。生まれたのは確かに東京ですが、自分の故郷がわからないくらい、父親の転勤で日本全国をあちこち巡りました。
小学校四年生の秋、はじめての東北暮らしとなった時のことです。上野発の特急に乗って三時間近くかかって福島に到着しました。そのとき、わたしが見た景色は、今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。それは、紅葉に彩られた山々とたわわに実る柿でした。
自然の美しさを見て感じ入るのは、人間に備わった不思議な感性です。犬や猫が自然の美しさにうっとりと見とれる話は聞いたことがありません。自然の美しさの背後に、何かを感じることができるのは、正に人間だからです。いえ、天地をお造りになった神が、そのようにわたしたちに働きかけてくださっているからです。
今朝の言葉…「しかし、神は御自分のことを証ししないでおられたわけではありません。恵みをくださり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、あなたがたの心を喜びで満たしてくださっているのです。」使徒言行録 14章17節