熊田なみ子のほほえみトーク 2014年6月24日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

小さな朗読会178「ソロモンの黄金王国-すばらしい神の宮」
(「母と子の聖書旧約下」77章)

 ソロモンは、4年目に主のために神殿を作り始めました。レバノン山脈の近く、北海岸にツロという大きな重要な都市がありました。ツロの王ヒラムは、ずっとダビデ王の友だちでした。
 ソロモンは、ヒラムに手紙を送りました。「あなたの知られるとおり、父ダビデは、多くの戦いのために、主に宮を建てることが出来ませんでした。ところが今主は私にどこの国とも平和にしてくださいました。私は神様に宮を建てようと思います。私たちの神様は、偉大な神様なので、その宮も偉大でなければなりません。素晴らしい香柏の育つレバノンの山から香柏の木を私に送ってくださいませんか。あなたの国には、木を切るのに巧みな人がいます。私はあなたの僕たちの賃金を、麦、大麦、ぶどう酒、油であなたに払います。」
 ヒラム王は、次のように答えました。「主はその民を愛されたので、あなたを王とされました。イスラエルの神、主はほむべきかな、賢い子をダビデに賜った。必要なだけの木を伐り、あなたの支持される場所までそれをいかだに組んで送りましょう。」

 ソロモンは、異教国の残りのカナンの民をみな数えました。その数は15万を越えました。王は彼らをヒラム王のところに送り、主の宮の建設を手伝わせました。建物は内も外も純金で覆われました。壁や戸は、ケルビム、しゅろの木、開いた花で飾られました。中には幕屋の時と同じように聖所と至聖所がありました。しかし、今度のほうが大きいものでした。
 壁にはケルビムと花が彫刻され、金で覆われていました。至聖所には、契約の箱の上のものよりもずっと大きいケルビムが二つ置かれました。これは5メートル近い高さです。その羽は広げられ、一つのケルブの羽は一方の壁に、もう一つのケルブの羽は反対側の壁にふれ、部屋の中央で、両ケルブの羽があうようになっていました。ケルビムは純金で覆われていました。至聖所の前には、青、紫、緋色の麻の幕がたらされ、それにもケルビムが刺繍されました。

 また、祭司がからだを洗う青銅のたらいがありました。これは丸く上の直径は5メートルあり、青銅で作られた12頭の牛の上に乗せられていました。燔祭に使う動物を洗うために、これよりも小さい洗盤が10個備えられました。千の金の燭台が宮を照らしています。このほかに百個の金の鉢、さじ、芯切りばさみ、香炉、その他が作られました。ソロモンはまた宮の前に2本の青銅の柱を建てました。柱の高さは約10メートルでした。くさりや青銅で作った百合やざくろで美しく飾られていました。

 人々は宮を作るのに7年間かかりました。国中で一番美しいものになりました。全部出来上がると、ソロモンはイスラエル中の重要な人をエルサレムに集めました。彼らはダビデの頃に契約の箱が置かれていた天幕に行き、箱と聖い器をみなこの美しい宮に運びました。祭司やレビ人たちはみな白の麻布をまといました。そして箱を至聖所に納めた後で、みな集まり神をほめたたえました。シンバル、立琴、琴が奏でられ、みんなは「主は恵み深く、その憐みはとこしえに絶えることがない。」と声を揃えて歌いました。

 宮には雲が満ちました。主の栄光が周囲一面に輝いたのです。ソロモンは、みんなに見えるように壇の上に立ち、歌が終わるとひざまずき、天を仰いで手を広げ、みんなに聞こえるように大声で祈りました。ソロモンは、人の手によってつくられた建物は、とうてい神を入れることが出来ないことを知っていましたが、神様が自分に耳を傾けてくださるように祈りました。ソロモンは、もし民が罪を犯しても、悔い改めて赦しを求めるなら、神が赦してくださるように祈りました。またもし外国人が宮に向かって祈る時にも、全地の人が主を崇めるようになるため、その人の祈りを聞き入れてくださるようにとも求めました。

 長い祈りを終えてから、ソロモンは立ち上がりました。そして、「主はほむべきかな。その民イスラエルに太平を賜りました。その約束は、一言もたがいませんでした。我々の先祖の神が、先祖と共におられたように、我々とも共におられますように。我々を離れないでください。」と言ってイスラエルの人々を祝福しました。ソロモンと民はみな主にいけえを捧げました。この礼拝の後、国中の人は、北から南に至るまで大宴会を開きました。ソロモンの治めている所では全てこの宴会が2週間にわたって持たれました。

 主は夜、ソロモンに現れました。そして言われました。「私はあなたの祈りを聞き、その通りにしよう。もし民が私に罪を犯したために民を罰することがあっても、彼らがその罪を悔い、その悪い道を離れて、私に祈るならば私はその罪を赦す。私はこの宮を選んで聖別した。いつまでも私の家になるであろう。あなたがもし父ダビデの歩んだように私の前を歩み、私が命じたとおりに全てのことを行えば、私はあなたの父に約束したようにする。あなたの子孫は必ず王となろう。しかし、もし私の戒めを捨てて他の神々に仕えるならば、私は民を私の与えた地から抜き去り、この宮を私の前から投げ捨てる。そのために人々は『なぜ、主はこの地とこの国民とにこのようにされたのか』と言うであろう。その時、人々は答えて『彼らはその神、主を捨てて、他の神々に仕えたためにこの罰が下ったのだ』と言うであろう。」

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