いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
今年も残るところ、あと数日となりました。カレンダーがあるおかげで、一年がひとまわりしたことを誰もが知ることができます。一週間が過ぎ、ひと月がおわり、十二か月で一年が巡ります。何をしていても、いやおうなしに誰もが一つ年を重ねます。
旧約聖書の詩編には「瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります」とあります。長いと思っていた人生も、過ごしてみれば、ほんとうにあっという間の出来事です。まして、永遠から存在する神の目から見れば、千年という歴史さえも、「昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません」。「あぁ、なんて人生はむなしいのだろう」と、そう思ったところで、この現実を変えることはできません。
詩編の作者は神にこう祈ります。
「生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。」
飛び去るように人生を有意義に送るのには、知恵が必要です。聖書が教える知恵は、神を畏れるところから始まります。まことの神を知って畏れることを学ぶとき、人は与えられた一生涯に意味があることを悟ります。悲しいことの中にも、辛いことの中にも、積極的な意味があることを信じて希望を抱くことができます。
今日の言葉…「生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。」詩編90編12節