ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
クリスマスの時を過ごしています。イエス様がお生まれになった当時、必ずしも皆が喜び、お祝いしたわけではありません。むしろ喜んだ人は少なかったのです。たとえば、当時ユダヤの王であったヘロデ王は、王としての自分の立場があぶなくなると思い、イエス様を殺そうとしました。まわりの人々も、何か騒動が起こるのではないか、普段の生活が乱されるのではないかと、不安になりました。また本来なら、真っ先に喜ぶべき宗教家たちも、無関心でした。
そんな中、イエス様の生まれたユダヤの国とは遠く離れた、東の方の国の学者たちが、強い関心を示しました。生まれたての赤子のイエス様を探して旅をしてきました。やっとのことで、家にいるイエス様を見つけると、ひれ伏して拝み、宝ものを贈り物として献げました。喜びにあふれたのでした。この東の方の学者たちは、イエス様についての情報は、あまり多く持っていなかったようです。また、ユダヤの人から見れば遠い外国人です。しかし、そのわずかの知識をたよりに、とにかく行動に移し、イエス様を探しに旅に出ました。見つけるまで捜しました。また、実際、イエス様を見つけた時、まだ生まれたばかりの幼子だったにもかかわらず、ひれ伏して拝み、大変な宝物をも献げました。そうして、大きな喜びにあふれたのでした。
大事なことは、何かあるに違いないと、求めていく、探していく、そういう姿勢です。外国の宗教だから関係ないとか、キリスト教のことはよく分らないとか、教会は敷居が高いとか、そういうことにかかわらず、まずは求めていきましょう。東の方の学者たちのように、大きな喜びにあふれる、そういうクリスマスを迎えたいと願います。