いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘にあります、東洋宣教教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
私は27歳の時に教会に通うようになったのですが、それまでは、本を読んで学ぶことで自分を高めようと考えていました。
ところが、ある時本を読んでいて、困ったことを知ってしまいました。それは、1930年にクルト・ゲーデルという学者が発見した、「不完全性」と呼ばれる理論です。それによると、どんな理論も、その理論に矛盾がないことを、その理論の中で証明できないというのです。つまり、どんな理論も、その理論の正しさを証明できないのです。
これには私は困ってしまいました。自分が嘘つきになってしまった気持ちになりました。けれどもそこで私が、「私は嘘つきだ」と言ったとしたら、私は「嘘つきなのに、真実を言った」ことになってしまいます。これが「不完全性」です。
聖書に出会ったのはそんな時でした。聖書は、「ここに書かれてあることを信じなさい」と語りかけてきました。これには驚きました。真理への道しるべであるように思えた科学は、「自分を信じるのはやめておきなさい」と言っているのに、聖書は真理を語っていたからです。
私は、挑戦を受けるようなつもりで、ひとまず信じてみることにしました。それは、正しい選択でした。イエス・キリストは、このように語りかけてくださいました。「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」。今、私は、不確かさから自由にされたことを心から喜んでいます。