いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘にあります、東洋宣教教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
私は27歳の時に教会に通うようになったのですが、それまでは、本を読んで学ぶことで自分を高めようと考えていました。
ところが、ある時本を読んでいて、困ったことを知ってしまいました。それは、1963年にケネス・アローという学者が発見した、「不可能性」と呼ばれる理論です。それによると、民主主義は最も良い選択ができるとは限らないというのです。つまり、民主主義の結論は、必ずしも、私たち一人一人の判断を合計したものではないということなのです。
これには私は困ってしまいました。民主的な手続きを取ったんだからと妥協しているうちに、いつしか、誰も望まない方向に物事が進んでいってしまうかもしれないのです。
聖書に出会ったのはそんな時でした。聖書は、「ここに書かれてあることを信じなさい」と語りかけてきました。これには驚きました。真理への道しるべであるように思えた科学は、「自分を信じるのはやめておきなさい」と言っているのに、聖書は真理を語っていたからです。
私は、挑戦を受けるようなつもりで、ひとまず信じてみることにしました。それは、正しい選択でした。イエス・キリストは、このように語りかけてくださいました。「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」。今、私は、不確かさから自由にされたことを心から喜んでいます。