お元気にお過ごしですか。筑波みことば教会の小堀です。今日もご一緒に神さまを見上げて歩んでまいりましょう。
イエス様ご一行が到着されたベツレヘムは、人口僅か500人程度の寒村で、イスラエルの名君ダビデがお生まれになられた場所だといわれています。そのため、そこには住民登録をする必要のある人は非常に多く、町はこの時期収容能力をはるかに超えた状態になりました。人々は自分の身を守るのに精一杯だった事でしょう。
マリヤは初産です。大工のヨセフにはお産の手伝いなど、想像もつかない世界です。そのような中、原文からすると、「布にくるんで飼い葉桶に寝かせた」(ルカ2:7)、この御言葉は、マリヤ自身なのです。これは出産を助けてくれる人が誰もいなかったことを示しています。
また、「飼い葉桶」、これは本当に汚い場所です。「家畜小屋」の中にあったのではなく、一般的には町はずれの洞窟の中でしかありませんでした。実は、ここで強調されているのは、「宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」(ルカ2:7)、この一点なのです。
当時豊かな人々は、親類や紹介された家に泊めてもらうのが普通でした。ですから、彼らは、「貧しい人が泊まる宿にさえ、居場所がなかった」と言われているのです。つまり、この若い夫婦を受け入れる人は誰もいなかったということです。マリヤは誰の目にも出産間近と見えた事でしょう。それなのに、何日もの間、その粗末な貧しい宿にさえ入れてもらえなかった。それは、神の御子が世界の創造主で、全てを支配しておられる方であるはずなのに、「いる場所がない」そういう人々の仲間になるために、このような貧しさと寂しさの中に、赤ちゃんとして生まれてくださったということなのです。
あなたももし、居場所がない、そのようにお感じになられるならば、どうぞ、イエス様を信じて下さい。イエス様は、あなたを愛しておられます。