おはようございます。羽生栄光教会の村田寿和です。
旧約聖書の創世記という書物に、アブラハムという人が出てきます。アブラハムは、神から、あなたの子孫は夜空の星のように増えるとの約束をいただいておりました。そのアブラハムに、ついに妻サラとの間に男の子が生まれることが予告されます。
神は、三人の御使いをアブラハムの天幕に遣わされ、アブラハムとサラとの間に、来年の今ごろ、男の子が生まれると予告なされます。しかし、このとき、アブラハムもサラも多くの日を重ねて老人になっており、しかもサラは月のものがとうになくなっておりました。それで、サラは三人の御使いの言葉を聞いて、ひそかに笑ったのです。それは何とも、暗い笑いでありました。そのとき、神はアブラハムにこう言われたのです。「なぜサラは笑ったのか。なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。主に不可能なことがあろうか。来年の今ごろ、わたしはここに戻ってくる。そのころ、サラには必ず男の子が生まれている」。
「神様に不可能なことはない」。この言葉がアブラハムとサラを支えたのです。そして、神の言葉どおり、100歳のアブラハムと90歳のサラとの間に、男の子が生まれたのです。アブラハムは、男の子をイサクと名付けました。イサクとは「笑い」という意味です。神はサラの暗い笑いを、明るい笑いへと変えてくださったのです。