いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
ある時、主イエスは弟子たちに、ご自分が多くの苦しみを受け、権威ある人たちによって殺されること、三日の後に復活することになっていると打ち明けました。しかし、弟子たちはこのことがよくわかりませんでした。そこで弟子の一人ペトロは、主イエスをわきに連れて行って「そんなことがあってはなりません」と言っていさめ始めました。ところが主イエスはペトロをしかって言いました。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」。(マルコ8:33)サタンとは、聖書では人を誘惑したり、試みたりするものです。人の歩みが正しくない方向にそれるよう邪魔をするものです。
主イエスはペトロが今や道をふさぐ邪魔な石のようなものになっていると言われました。それは、自分の都合、自分の考えで一切を取り仕切ろうとしていたからです。それに対して、主イエスは「引き下がれ」と言われました。これは、厳しい言い方ですが、あなたが本来いる場所、すなわち、弟子の場所に戻りなさい、という意味であるとわたしは考えています。主イエスの前に立ちふさがって、あれこれと指図するのではなく、弟子として、主イエスの後ろからついていくこと、そこに戻っていきなさい、と改めて招いてくださったのです。わたし自身もまた、このお言葉に従うものでありたいと願います。