いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
主イエスの時代、ある町に、ユダヤ教の集会所を持っている人がいました。(マルコ5:21以下他)ヤイロという名前でした。その一人娘が突然病に倒れ、今にも死にそうなほど悪くなってしまいました。そのころ丁度、主イエスが近くまで来ているという噂を聞きました。この先生なら娘を助けてくれるのではと期待してその所に駆けつけますと、丁度本人と出会うことができました。そこで事情を説明して、家まで来てもらうことになります。ところが、主イエスは途中で立ち止まり、ある女性に声をかけ、その人と話し込み始めました。ヤイロは心の中でこう思ったかもしれません。「先生、今はそのような場合ではありません。もっと急いでください」。ちょうどその時、ヤイロの家から使いがきて言いました。「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生に来ていただかなくてもよいでしょう」。
しかし、それを聞いた主イエスは言われました。「恐れることはない。ただ信じていなさい」。そしてまた「娘は死んでいない」と。それから、もう無駄だという人たちをそのままにして、娘の部屋に行き、一言「起きなさい」と言われました。すると娘は立ちあがりました。これは奇跡と呼ばれる出来事です。
いつもこのようなことがあるとは限りません。しかし、確かなことは神はわたしたちの思い通りではなく、それ以上に素晴らしいことをご自身の決めた時になしてくださるということです。