お元気にお過ごしですか。筑波みことば教会牧師の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
さて、イエスはペトロに、「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」(ヨハネ21:15)。このように問われました。
これは、以前彼が、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」(マルコ14:29)自分を誇っていたからでした。昔の彼なら恐らく、「はい主よ勿論です。わたしは、他の誰よりもあなたを愛しています。」胸を張って、答えていたと思うのです。
しかし、この時ペトロは、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」(ヨハネ21:15)。イエスの判断に任せるような言い方をしています。その言葉を受けて、イエスは「わたしの小羊を飼いなさい」(15節)。このように言われました。
三回もイエスをいなんでしまった、このペトロの失敗によって、初めてイエスは、ペトロをお用いになる事が出来るようになったのでした。
実は、彼が失敗をしたからこそ、イエスは彼を用いる事がお出来になられました。実際ペトロは、「わたしは大丈夫だ」このように思っていたときには、イエス様の十字架への道を邪魔しようとさえしてしまいました。彼は、失敗を通して、自分の愛というものがいかに頼りなく、もろい物であるか、しかし、それとは180度反対の、イエス様のすべてを受け入れてくださる豊かな愛を知る事が出来るようになったのでした。
イエス様は、あなたの失敗を通しても働いてくださって、あなたを形づくってくださるのです。そしてあなたを、用いやすいように整えてくださる。失敗をしたらもうだめだとわたしたちは見捨てられてしまうのではない。イエス様はあなたの失敗を受け入れてくださり、あなたを丸ごと愛してくださり、失敗を通してもあなたの人生を豊かに引き上げてくださるのです。
主の愛に生かされて歩んでまいりましょう。