いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
「男女平等」という言葉は、だれもが知っている言葉です。わたしたちの国の憲法でも、法の下での平等を謳うときに、すべての国民は性別によって差別されないと定められています。この憲法に慣れ親しんできた戦後生まれのわたしにとって、男女平等は疑うことのできない自明のことがらです。
しかし、現実の社会は、男性に有利な慣わしがまかり通っています。男女雇用機会均等法ができたのは、やっと1980年代後半になってからのことで、それとても、ほとんど10年ごとに改正されています。言い換えれば、どれほど男女平等の実現の道のりが険しいかということです。
ところで、聖書には面白い表現が出てきます。神が人を創造するくだりです。そこでは、こういわれています。
「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」
「人は神にかたどって創造された」と書けば済むことを、わざわざ「男と女に」と述べて、男女ともに神のかたちが与えられた尊厳ある存在であることが強調されています。この神を畏れ敬うところに、男女平等を尊重する思いが育まれるのです。
今日の言葉…「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」創世記1章27節