ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
わたしの母は今から二年前に亡くなりました。父もその数年前に亡くなっています。ですからわたしの両親は既に世を去って、この世にはおりません。しかし、わたしの心の中にはその両親との親しい思い出がまだたくさん残されています。ところがそのような大切な思い出さえも年月が過ぎると少しずつ薄らいでいくのを感じることがあります。毎日、様々な問題を抱えるわたしたちは自分の生活のことで精一杯で、大切な思い出さえも、忘れかねないような人生を送っているからです。ましてやこれからさらに年月を重ねて、わたしたちが歳をとっていき、物忘れが激しくなってしまったら、このような大切な記憶さえ忘れてしまうということもあり得るのです。
しかし、聖書はわたしたちに対する神様の愛についてのわたしたちの記憶はそうではないと教えています。なぜなら、イエス様はわたしたちに日々、聖霊を送ってこの記憶を新たにしてくださるからです。聖霊は様々な苦難に出会うわたしたちの心に働いて、神の愛を注ぎ続けてくださるのです。だから、わたしたちはたとえ、年月を重ねて老いていったとしても、この神様との愛の関係を心配する必要はありません。むしろ神様の愛は年月を重ねれば重ねるほど、わたしたちの心の中に確かな者とされるからです。
聖書の言葉
「わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」ローマの信徒への手紙5章5節です。