いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。今日も神の国の譬えです。(マタイ25:1-13)
ある時、結婚式があって、花嫁の友達の女の子10人が招待されました。イスラエルの結婚式では、花嫁は女友達と一緒に花婿の家までパレードをすることになっています。今のように何でも予定通りにはいきませんから、夜になったらたいまつ行列にしようと打ち合わせをして用意していました。案の定、花婿は遅れて真夜中に迎えに来ました。みんなは打ち合わせ通り、たいまつ行列にしようと火をつけましたが、5人の女の子は油を用意するのを忘れていました。仕方がなく油を買いに行っている間に、花嫁行列は出発してしまいました。そして花婿の家について扉が閉められてしまいます。やがてすこし遅れて、あの5人も花婿の家にたどり着きましたが、戸は閉まったままです。「ごめんなさい、開けてください」といくら戸をたたいても開けてもらえません。それどころか、お父さんから「君たちは誰だ」と言われてしまいました。
これだけですと随分ひどいお父さんのようです。けれども、この人は、実は、あらかじめ宴会の準備を丁寧にして、何度も招待状をだし、あれは大丈夫か、これは大丈夫かと細かく気を配っていました。あの5人にも何度も声をかけていました。ところが彼女たちはたっぷり時間のある間、準備をすることを全く忘れて何もせずにいたのでした。
神の国で必要なこと、それは与えらえた時を大切に生きることです。