いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
ある時主イエスの弟子たちが質問しました。(マタイ18:1以降ほか)
「先生、神の国では誰が一番偉いのですか」。すると主イエスは小さな子供を一人、弟子たちの真ん中に立たせて言われます。「この子のようにならなければ、誰も神の国に入れない」。さらにつづけて「あなたたちが普段、大切だと思っていないような人、その人を神の国から遠ざけることが、人生で一番恐ろしいことだ」。このように言われてから、一つのたとえ話を話してくださいました。「ある人が羊を百匹飼っていた。その中の1匹が迷い出たら、99匹を残しておいて、その1匹を探しに行かないだろうか。そしてもし、見つけたら、迷わずにいた99匹より、その1匹のことを喜ぶだろう」。
わたしたちは99匹が無事であれば、わずか1匹程度の損失は仕方がない、というように考えがちです。しかし、主イエスは言われます。父なる神はそのような、はぐれがちな1匹を、他の羊と同じように愛しておられるのだと、また、その1匹を見つけると、たいそう喜ばれると。それは神が顔と顔を合わせるようにして、小さな1匹を、いつでも見守っておられるからだと。父なる神の目から見て、失われてかまわない無価値な人間などいません。そうであれば、わたしも、あなたも、今、目の前にいる人を、その他大勢としてではなく、大切な生きた人として見ていたか問われるのではないでしょうか。