ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
聖書では、神様は全知全能のお方だと教えています。信仰生活をしていると、時々そのお力をここで発揮してくださらないだろうかと思うことがあります。
たとえば、神様の全知全能のお力で、キリスト教がパッと世界に広がっていくとか。けれどもそういう形では全能のお力は、用いられないようです。むしろ、キリスト教を広める場合には、教会が用いられます。教会の人たちが自分の口で伝えて行くとか、チラシやトラクトを配布するとか、特別の集会を開くとか。それこそ、こういうメディアを用いるとか。
そういうことは、全能の神様からすれば、かえって遠回りということになるのかもしれません。しかし、あえてそういう手段を用いられるようです。まるで神様が、わたしたち人間と共同作業をしてくださるかのようです。あるいは、わたしたち人間に仕事を任せてくださっているかのようです。そのようにして、神様の御業が実現していくと同時に、わたしたちにも神様が共にいることを示してくださるのです。
かつて、復活したイエス様が弟子たちに言ったことがあります。「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」。つまり、弟子たちに伝道や教育の働きを委ね、任せたのです。そして、弟子たちがその働きをしていくにあたって、イエス様が共にいてくださるというのです。
神様のために何かをしていく、そういう中にあって神様が一緒にいてくださることを見出すのでしょう。