いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
人が死を避けたいと思う理由は二つあると思います。一つは死に際して味わうかもしれない痛みや苦しみが、どれほどのものであるのかわからない恐怖です。第二の理由は、死後の世界がどうなっているのかわからない不安です。この最後の理由に関して、ある人は死後の世界などない、と考えることでこの不安を取り払おうとします。しかし、そうだとすれば、若くして亡くなった人の人生はあまりにもむなしく感じられます。別の人は、この世でまじめに生きてさえいれば、死後の世界でも幸福が約束されると説きます。しかし、いったいどこまでまじめに生きればよいのか、考えれば考えるほど自分が失格者のように思えてきます。
では、聖書はわたしたちに、このことに関して何を教えているのでしょうか。聖書は二つのことをはっきりと教えています。そのひとつは、肉体の死がすべての終わりではないということです。そして、もうひとつのことはもっと大切なことですが、肉体の死のあとに続く永遠の命を得るためには秘訣があるということです。その秘訣とは、すべてを可能にしてくださる神の力に信頼するということです。
今日の言葉…「イエスは彼らを見つめて言われた。『人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。』」マルコによる福音書10章27節