おはようございます。ひたちなか教会の小宮山です。
聖書には、多くの登場人物がいますが、今日はその中から創世記という書物にでてくるヨセフという人物についてお話します。
ヨセフは、ヤコブという人の息子です。ヨセフは、親が年老いてから生まれた子供でした。その結果、父親から大変かわいがられたようです。ヨセフは特別な服を与えられ、甘やかされて育ちました。そうしたヨセフのことを、兄達は面白く思っていませんでした。ある日、兄達はヨセフを騙して、ヨセフを奴隷として売り飛ばしてしまいます。父であるヤコブに対しても、ヨセフは死んだとウソをつきました。ところが、ヨセフは売られた先で出世をしてエジプトのナンバー2にまで昇り詰めます。その結果、数十年後、飢饉で困っている兄達を助けることができたのです。
ヨセフは、兄達とエジプトで再会します。その時にヨセフはこのように語ります。「命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。」創世記45章5節です。ヨセフは兄達を責めることをせずに、ヨセフが売られたのは、やがてくる飢饉に備えるためだったのだ、と語りました。
ヨセフは、自分がエジプトに売られたという出来事を、否定的にとらえるのではなく、少し見方を変えてみたのです。その時、本当の意味を悟ったのです。このような視点の変更は、神を信じる時に起こります。それは神を信じるものに与えられた特権です。