櫻井良一（東川口教会牧師）

メッセージ： 変らない神様に信頼する

　ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
　わたしは茨城県で生まれ、茨城県で育ちました。いくつになってもわたしにとって故郷は特別な意味を持っています。

　ところが、その懐かしいはずの故郷の景色も、今はすっかり変わってしまいました。子供のころは田んぼや畑の中に家が立ち並ぶような田舎の町だったのに、今はたくさんの家が立ち並ぶ町に変わってしまいました。ただ、その中でも変わることのない景色があります。それは遠くに見える関東の名峰、筑波山の姿です。ですから筑波山を見るとわたしはいつも懐かしい思いを抱くことができるのです。

　聖書の中にも特別な感情を持って山々の姿を眺めた人の信仰の詩が収められています。この詩人は人生の中で困難な出来事に出会うたびに、山々を見上げたというのです。そしてこの詩人は山々を見上げることで、それを創ってくださった神様を思い出しています。遠くに見える山々の姿はいつも変わることがありませんが、この詩人はたとえその山々の景色が変わったとしても、決して変わることのない神様を思い、その神様が自分を助けてくださるのを確信するのです。すべてのものが変わってしまっても、決して変わることのない神様こそ、わたしたちが本当に人生で頼ることのできるただ一人のお方なのです。

　聖書の言葉「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。わたしの助けは来る　天地を造られた主のもとから。」詩篇121編1節から2節です。

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