おはようございます。茨城県ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山です。
日本にはとても美しい美徳があります。それは謙遜です。自らがへりくだり、人を高める。そうした心持ちのことです。他人に尊敬をあらわすことはなかなかできるものではありません。謙遜は最も難しい徳の一つといえるでしょう。
旧約聖書をみますと驚くべきことが書いてあります。それは、神様が謙遜の限りをつくされたということです。詩編18編の36節にはこのような言葉があります。
「あなたは救いの盾をわたしに授け 右の御手で支えてくださる。 あなたは、自ら降(くだ)り わたしを強い者としてくださる。」
神様が、自ら降(くだ)りといわれております。これが謙遜のことです。自ら低くしてくださる。しかもそれによってわたしが強くなるといわれています。これはどういうことでしょうか。
神様の謙遜。それは、イエス・キリストという神の独り子によって明らかにされました。神様ご自身が、徹底的に低くなってくださり、人々の刑罰を受けてくださった。その結果、人々は救いに入れられた。神の愛という本当の生きる力を知ることができた。こうして、神の謙遜によってわたしが強められるということが、起こるのです。
イエス・キリストは、御自身の命を投げ出してまで、謙遜の限りを尽くされました。そこに、神の愛があります。