いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。
イエス様は、ご自分について来る弟子たちや群衆に語りかけました。マルコによる福音書8章34節の言葉です。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」。
「自分を捨てる」とは、どういう意味なのでしょう。わたしたちは、それぞれの人格や個性を尊ぶ社会に生きています。従って、「自分を捨てる」というマイナスイメージは持ちたくないはずです。
ここでイエス様が言われた「自分を捨てる」とは、自分を何もかも否定することではありません。そうではなく、「自分の力で今の自分がある」と自負する思いを捨てるということです。言葉を変えるなら、「今、自分を生かしてくださっているのはイエス様のおかげなのだ」と思うことです。
今、聖書の言葉に聞こうとしている自分がいること、自分の仕事や家族、大切なもの全てがあるのは、それらを与えてくださっているイエス様によることなのだと信じることであります。そのように考えるなんてバカバカしいと周囲の人々は思うかもしれません。それでも、その命の源であるイエス様に従って行く。それが、「自分の十字架を背負って生きる」ということです。この生き方にだけ、本当の命があると、イエス様は約束しているのです。