いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。
ある時、イエス様と弟子の一行がベトサイダという場所にやってきました。すると、人々が一人の盲人をイエス様の所に連れて来て、「触れていただきたい」(マルコ8:22)と言いました。つまり、盲人の目を癒して欲しいと願ったのです。
イエス様は、その盲人の手を取って村の外に連れ出し、不思議な手順で癒されました。盲人の目に唾をつけ、両手をその人の上に置き、「何か見えるか」(23節)と尋ねました。するとその人は、「人が見えます。木のようですが歩いているのが分かります。」(24節)と答えました。この盲人は、この時点ではっきりとしたものは見えなかったようです。でも、イエス様がもう一度その人の目に両手を当てると更に良くなり、何でもはっきりと見えるようになったのです。
聖書は、イエス様が奇跡的に病気を癒す神様だと教えているのではありません。人は、イエス様の力によってだけ、真実をはっきりと見ることができるようにしてもらえるということなのです。その「真実」とは、世の中の正義と悪を見分けることではありません。イエス・キリストこそ神であるという真実に目が開かられるということです。
そのように、イエス様が、わたしたちの目を開いて、イエス様という神を信じさせてくださることを覚えたいと思います。