ご機嫌いかがですか、勝田台教会の坂井です。
「わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう。 神にわたしの救いはある。 神こそ、わたしの岩、わたしの救い、砦の塔。 わたしは決して動揺しない。」これは旧約聖書の詩編62編の冒頭にあります、神への信頼の言葉です。
イエス・キリストにおいて示された神の愛に、ひたすらに信頼して、静かに静かに、沈黙して祈りに向かっているようなそんな信仰者の姿が思い浮かんできます。わたしは、22歳の時に教会に通い始めて、キリストの世界に初めて触れたようなそんな若者でしたけども、そんなわたしに「神に信頼して生きる」ということの尊さを教えてくれたのは、本当に教会で静かに静かに祈っておられる、おじいさんおばあさんの背中でした。
毎週、変わらない穏やかさで、やさしい笑顔をくださった一人のおばあさんがいました。でも実はその方の人生というのは、大きな悲しみの連続であったということを、後から知りました。ご本人は何もおっしゃらないんですね。いつも静かに穏やかに、祈っておられる。そんな深い深い静けさに触れて、わたしもこんな風に生きたいと思いました。すべての恐れも不安も、悩みも思い煩いも、痛みも悲しさも切なさも、すべて神にゆだねて、心静かに祈りながら生きる。こんな静かな強さを、わたしも求めたい。そんな風に願って、信仰の道を歩み始めたのです。