いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。わたしたちは、聖書について、神様について普段あまりよく考えようとしないということがあるかもしれません。ひょっとして、それは、難しいこと、よくわからないことと思われていないでしょうか。たしかに先の見通しが立たないように感じるのは嫌なものです。
ところで、聖書にこのような話があります。ある夜、イエス様のところに一人の学者が訪ねてきました。もっともこの時代の学者は聖書の学者です。この人はかねてからイエス様に興味を持っていたようですが、彼は自分の専門知識によって、イエス様は確かな人だと判断しました。それをそのままイエス様に伝えました。「あなたは神様のもとから来た教師です」。
しかし、イエス様は全くそれに取り合わずにこのように言われました。「人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」。(ヨハネ福音書3:3)この二人の会話はすれ違っているように見えます。しかし、イエス様は学者に真実を伝えようとしておられたのだと思います。生きている人が新しく生まれるということは物理的にはありえません。しかしイエス様が言われたのは、人は今までの知識の積み重ねから離れて、まるで知らなかった神様の取扱いを受けて、初めて本当に神様を理解できるということだったのではないでしょうか。 そのようにして不思議な導きにおいて神様を知らされます時、わたしたちは神様の国の中に入っていくのです。