小堀昇（筑波みことば教会牧師）

メッセージ： 愛の先手

　お元気にお過ごしですか。筑波みことば教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

　聖書のヨハネによる福音書に、サマリヤの女が昼間に井戸に水を汲みに来た、そんなくだりがあります。この女に、イエスが、「水を飲ませてください」と話しかけられるのです。しかし、これは当時のスタンダードからするならばあり得ないことでした。それは第一に、男性から女性にこのように話しかけることは、当時タブーでした。第二に、ユダヤ人は決してサマリヤ人と関わり合いを持ってはいけませんでした。第三に、このサマリヤの女は、今まで5人もの夫をとっかえひっかえしてきた。そして今は6人目の正式な夫でもない人と同棲をしている、そんな女性だったのです。

　しかし、イエスはそんな女に語りかけられました。ここに、イエス様の素晴らしい愛があるのです。天の栄光をお捨てになられ、罪の世に、罪人の友となられた。罪人の理解者となってくださった。そして罪人を救うために「この世」に来てくださった、イエス・キリストの愛を見るのです。イエス・キリストの愛の先手、愛のイニシアチブを見るのです。

　お声をかけてくださるのはいつも神様です。イエス・キリストが先なのです。神は、人が神を信じて、愛して、何か捧げものをするから、そうか分かったと重い腰を上げられるようなお方ではありません。「しかし、わたしたちがまだ罪人であった時、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。」ローマ信徒への手紙第5章で聖書はこのように言っています。（8節）
　神はあなたを先手を打って愛してくださいました。愛の先手を持って、駆け寄って来てくださいました。どうかこのイエス様の愛を信じて、あなたも今、今日、ここから、永遠の命を得てください。それではまた、御機嫌よう。

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