おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
新約聖書のヤコブの手紙の中に、「だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く」あるように、という教えがあります。1章19節です。しゃべることよりも、まず聞くことに心を向けるように、という教えです。
聞き上手という言葉があります。人の話をよく聞いてあげることができ、相手の話を上手に引き出してあげることのできる人のことを言うのでしょう。わたしなどは、人と話をしている時に、自分がこれから言いたいことに意識が向いてしまって、目の前にいる人の言葉を聞くのがおろそかになってしまった、と反省することがあります。
日常生活の中で、人の言葉をよく聞かないと、家庭でも職場でも学校でも、すれ違いや食い違いが多くなって、ついには問題が生じたり、喧嘩になったりします。わたしたちが皆、自分のことだけ話して、人の言葉を一切聞かなかったら、この社会は成り立ちません。
神様と人間の間ではどうでしょう。世界を造り、わたしたちを生かしておられるのが神様であるなら、その御言葉を聞かないでいるのは、なおさらおかしなことになります。神様の御言葉を聞くことによって、わたしたちと神様の関係が善い方向へと導かれてゆきます。まず、神様の御言葉を聞くことに早い人になる。こんな目標を立てるのはいかがでしょうか。