ご機嫌いかがですか、勝田台教会の坂井です。
詩篇55編の23節の言葉というのは有名であります。「あなたの重荷を主にゆだねよ、主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」これはこの言葉によって苦しい就職活動中に、本当に心を軽くされたという女性もいます。主への信頼を呼び起こさせてくれるそういう呼びかけです。
しかし、同じこの詩編55編の冒頭というのは、こんな嘆きから始まっているんですね。
「神よ、わたしの祈りに耳を向けてください。嘆き求めるわたしから隠れないでください。わたしに耳を傾け、答えてください。わたしは悩みの中にあってうろたえています。わたしは不安です。…胸の中で心はもだえ、わたしは死の恐怖に襲われています。(詩篇55:2-5)
同じ詩人の言葉とは思えないほどなんです。
しかし、神に向かってこのように嘆くということをはじめた人は、主の憐れみの中で、強靭な信仰の人へと成長させられて、最初に読み上げたような力強い確信に必ず至るものです。今、大きな不安の中にある方もいらっしゃるでしょう。しかし主は、そのあなたのことを、厳しい戦いの中で練り上げてくださって、希望の人に作り上げてくださると、わたしは強く信じております。