いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。
今から約2000年前、ユダヤ教のファリサイ派と呼ばれる一派は、イエス・キリストを嫌い、数々の陰謀を試みて信頼を無くそうとしました。
ある時、彼らはイエス・キリストを試そうとして、「天からのしるしを見せて欲しい」と議論を始めました。「本当にお前には力があるのかどうか。お前が本当に神なのかどうか。その証拠を見せてみろ」という議論を持ちかけたのです。イエス・キリストは、マルコによる福音書8章12節で「どうして、今の時代の者たちはしるしを欲しがるのだろう」と言われました。
わたしたちは、聖書の話を聞きますと、そこに理解しがたい不思議な話がいくつもあるものですから、すぐに「信じられない」と判断してしまいます。自分の常識や科学的根拠という物差しでイエス・キリストを計り、本当にイエス・キリストという神がいるのかどうかを決めようとしてしまうのです。それでは、イエス・キリストを知る前から、もう拒む準備をしているのも同然ですから受け入れられません。
そうではなく、今、聖書の話を通して示されているイエス・キリストを前にして、この御方がわたしを神の支配の中で守ってくださることを知り、この御方と共に生きたいとただ願うときだけ、わたしたちに確かな幸せが訪れるのです。