いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
愛する人の死ほど悲しいものはありません。なぜなら、その人の存在が心に占める場所があまりにも大きいからです。その人がいないことを別にすれば、他は何も変わっていなくても、その人がいないというだけで、心には大きな穴があいた気持ちです。いえ、自分にとってかけがえのないその人がいないのに、周りは何も変わらないので、余計に悲しみを感じるのかもしれません。この愛する者を失った悲しみを克服することは簡単ではありません。時間が経てば克服できるというものでもありません。
古今東西を問わず、亡くなった愛する者が地上よりももっと幸せなところに旅立ったのだ、と思うことで心の平安を得ようするのが人間の思いのようです。わたしはその人間の思いを大切にしたいと考えています。ただ、そうであるなら、もっとも確実に天の御国への道をわたしたちに指し示してくださるお方を信じたいと願います。人間が描いた空想の天国ではなく、まことの神が用意しておられるその場所に、自分も愛する者も共にそこに入りたいと願うからです。
今日の言葉…「さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。」ヘブライ人への手紙4章14節