いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
さて、今週は8月15日を迎えるということもありますので、戦争と平和について考えたいと思います。
あの戦争のことはだいたいわかっているとか、60年以上前のことはもう関係ないというのではなく、将来に対する自分の責任として関心を持っていただきたいと願います。なぜなら戦争は、自然災害ではなく、人が準備をして行うものであるからです。
あの東日本大震災の直後のことですが、ある女性のタレントがテレビでこう訴えていました。「みなさん、被災地の方たちのことを思いましょう。何もできないという方はどうか被災地のことを思ってください。何度も思うだけでいいんです」。
本当にそうだと思いました。キリスト教において、祈ってくださいと訴えることに通じると思ったからです。信仰のあるなしにかかわらず、その思いは天にとどくでしょうし、被災地のことを忘れない方は、機会があればできることを行うに違いないからです。事実たくさんの方が自分のできる範囲のことを行いました。
また、信仰の違い、信仰のあるなしを越えて協力することが必要な大災害ですから、各々の方法で被災地に心を向けることが何より大切なことでした。
地上に戦争が絶えたことはないのですから、平和を守ることは実はとても難しいことなのです。キリスト者が祈ればよいというものではありません。すべての人の協力が必要です。その第一歩は、多くの人が戦争を拒否し、平和を願い求めることです。そのような思いをひとりでも多くの方にもっていただきたいと願います。