いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。
イエス様は野外伝道集会のあと、5千人以上の人たちに夕食をくださいました。たった5個のパン、2匹の干した魚で。すごい奇跡です。
でも、注意したいことがあります。この奇跡はイエス様が「いろいろと教え」られた後の出来事だということです。先に食事を済ませて、もうおなかの心配をしなくてもいいから教え始められた、というのではないのです。みんなが、イエス様の教えを聞くのに一所懸命で、時のたつのも忘れるほどでありましたから、魂の糧と共に身体の糧も与えられたのです。
私たちはしばしばこの順序を逆にします。これをしないといけない、あれも大切なことだ。それをすませてから、時間があったら神様のこと。いろいろ忙しいからこの次にしよう。魂のことばかり考えていたら顎が干上がってしまうよ。
キリスト教というのは信仰、魂の糧は神様が与えてくださるが、食べ物、身体の糧は自分で勝手に手に入れなさいと教えているのでしょうか。そうではありません。神様が、その二つとも与えてくださいます。神様はすべてを造り、すべてを支え、すべてを与えてくださるお方です。
マタイの福音書に、こう記されています。「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。…あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」。(6:31-33)