いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。
イエス様は熱心に教え、人々もまた一所懸命に聞きます。長い時間がたちました。もう食事の時間ですが、誰も気が付かないくらいです。ついに弟子たちがイエス様に言います、先生、もうやめた方がいいのではありませんか、この人たちも何か食べなければ。
それに対してイエス様は思いがけないことを言われます。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」(マルコ6:37)弟子は考えます。冗談じゃないぞ。これだけの人に食べさせようと思ったら200デナリオンもいる。1日の労賃が1デナリオンですから、仮に5,000円見当として、全部で100万円ということになります。とても無理ですよ、イエス様。
でもイエス様はお金があるからできる、ないからどうしようもない、というようなことを言われたのではないのです。わたしに信頼しなさい、そうすればできるということです。たくさんの人々、男だけで5千人もおりました。女の人や子供も含めると何人になるのでしょう。その人々にイエス様は魂の食べ物、御言葉だけでなく、身体を支える食べ物をもくださるのです、たった5個のパン、2匹の干した魚で…。
奇跡は、わたしたちがイエス様をどう見るかということとかかわってきます。イエス様が、天地創造の神であられるなら、このときその御力をふるわれたとしても少しも不思議ではありません。
5千人以上が満腹して、ああさすがにイエス様はすばらしい、だけで終わるのではなく、イエス様が神であられることを教える、言葉ではなく見える形で教える実物教育、啓示なのです。