いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。
イエス様のお家にたくさんの人たちが集まっていました。病人が連れてこられたときにはもう家の中には、入る余地はありませんでした。入れてくださいと頼んだことでしょうけれども、先に着いた人たちもイエス様のお話を聞きたい気持ちが強くて、とうとう中には入れてもらえなかったのです。さあ困った。どうしよう…。
どうしようもないからあきらめよう、というのが普通だと思うのですが、でも、彼はあきらめませんでした。病人を連れてきた4人もあきらめません。「どうしても」という熱心から、最後の手段を取りました。屋上に上って屋根をはぎ、大きな穴をあけて病人をつり降ろしたのです。
何ということでしょう。病人自身は、イエス様ならそうするだけのことはある、救ってくださる、という信仰を持っていました。また4人の友達も、病人の力になりたい、自分にできることは何でもするという愛の心があふれていました。そのために、一見とんでもないと思える屋根をはぐこと、病人をつり降ろすことまでやってのけたのです。
イエス様はお怒りになったでしょうか。いいえ、この人たちの行いを喜んでくださったのです。聖書には「イエスは彼らの信仰を見て」(マルコ2:5・口語訳)と書かれています。そして、「中風の人に、『あなたに言う。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい』と言われた」のお言葉が続きます。そしてそのお言葉通り、奇跡が起こり、寝たきりの中風の病人は自分で歩いて帰ることができたのです。