いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ルカ福音書3章23節以下に、イエス・キリストからさかのぼって七十七代で人間の始祖アダムにいたり、そして神に至るという系図が記されています。この系図には一体どのような意味があるのだろうか、と思う方は多いのではないかと思います。
第一に、イエス様から系図をたどっていって神に至るということで、イエス様は確かに神の子であるということを教えようとしているのです。
第二に、「イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると」と系図は書き出されています。ヨセフの子と「思われていた」という書き方で、本当は違う、本当は母であるマリアは聖霊によって身ごもったということを暗示的に示しています。
第三に、特別な神の子ではあっても、系図に連なる者であること、すなわち、祖先からの系図に連なる一人の人間であることも示しています。
神の子であり、人でもある。これは教理で言うなら、全き神でありつつ、全き人間でもある、すなわち二性一人格のイエス・キリストということになります。イエスは、神のみ子が肉を取って人となったお方です。このお方による神の救いがいよいよ始まろうとしていることを系図は教えたいのです。どうか教会に行き、聖書を読んで、キリストによって始まった神の救いを理解し、受け入れてください。