いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ルカ福音書3章21節以下に、イエス様が洗礼を受けた時のことが次のように描かれています。
「洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえた。」
天の声である「あなたはわたしの愛する子」これはイエス様への応答であるといえます。すなわち、ルカ福音書2章41節以下に、12歳のイエス様が神をわたしの父よ、と呼んでいる場面が描かれています。
ルカ福音書では、この出来事は洗礼を受ける場面に繋がっており、天から「あなたはわたしの愛する子」との声が響いたのです。12歳の時、イエス様が「神はわたしの父である」と語ったことは、ただの独りよがりではありません。あなたはわたしの愛する子であるとの父なる神の声が響いたのですから。
この後、イエス様は神の国について宣教し、さまざまなことを行い、最後は十字架につけられて死ぬのですが、すべてのことがわたしの愛する子におこったことなのです。また、わたしの心に適う者なのですから、父なる神様のお考え、み心にそうことであったのです。
救い主であるイエス・キリストにおこる一切のことは、「父よ」、「子よ」と親しく呼び合う、父である神と子である神との信頼と了解のうえでの出来事です。
どうか、イエス・キリストを知って、父なる神様とその救いを理解してください。