いかがお過ごしですか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。
今週は、イエス様がお受けになられた十字架の苦しみを覚えて過ごす受難週です。そのことを思いながら、御言葉を聞きたいと思います。
イエス様は、マタイ25章31節から46節の箇所で、世の終わりに人々を裁く王として来られる譬えを弟子たちに話されました。
イエス様は、救われる者たちに向かって、「用意されている神の国を受け継ぎなさい。お前たちは、わたしが飢えていた時、のどが渇いていた時、旅をしていたとき、裸のとき、牢にいたときに必要なことをしてくれた」と言われます。
これに対し救われる人は、「いつ、わたしがそんなことをしたでしょうか」と質問をします。するとイエス様は、「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」と言われたのです。
イエス様は、「最も小さい者にしたことはわたしにしたことと同じである」、つまり、「最も小さい者を含め、みんなわたしと離れがたく一体になっている」と教えられたのです。
わたしたちが負う傷はイエス様が負って下さるのと同じことになります。わたしたちが悩んだ悩みは、イエス様が悩んで下さっていることと全く同じになるのだと言っているのです。自分に辛い事があっても、そんなわたしを励ますために、イエス様はわたしたちを最も深い関係に招いて下さっているのです。
今、イエス様は、「あなたはわたしと一体なのだ」と言って下さるのです。このイエス様を信じることが、キリスト教の救いなのです。