いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書には忍耐についての教えがあちこちにあります。聖書が教えるもっとも大切な徳目に「愛」がありますが、その愛は「忍耐強い」と教えられています(1コリント13:4)。旧約聖書の箴言も「成功する人は忍耐する人」であると教えています。
聖書が忍耐について教えているのは、ほかならない神ご自身が、忍耐強くわたしたちに接してくださるからです。旧約聖書に記された歴史は、神の忍耐の歴史と言っても言い過ぎではありません。神は約束に背いたイスラエルの民がご自分のもとへ帰ってくるのを、忍耐強く待っておられました。イエス・キリストがわたしたちに語ってくださったたとえ話の中に登場する父なる神の姿も、離れ去った息子を忍耐強く待っている父の姿です。このように聖書の神が忍耐強くわたしたちを扱ってくださるからこそ、わたしたちも他人に対して忍耐することが求められているのです。
先ほど引用した箴言の言葉には続きがあります。
「背きを赦すことは人に輝きをそえる。」
人生の中で忍耐する対象はいろいろでしょうが、この箴言が特に問題にしているのは、背きの罪に対する忍耐です。神が忍耐して赦してくださったように、他人の背きの罪を赦す忍耐を持つ人が、美しく輝く人なのです。
今日の言葉…「成功する人は忍耐する人。 背きを赦すことは人に輝きをそえる。」箴言19章11節